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ノルウェージャンってどんな猫?

ノルウェージャンフォレストキャット(NFC)はその名の通りノルウェーの農家や森などに大昔から住んでいました。
北欧の神話では、愛と豊穣の女神フレイアの戦車を曳いていたのが2頭の大型猫だったとか・・・。その猫はあまりに大きいので、雷と戦の神ト−ルでさえ抱き上げる事が出来なかったといいます。
このような伝説を持つ今日のNFCの祖先は、バイキング達の航海によってもたらされたと言われています。メインクーンの祖先とも伝えられ、また一説にはサイベリアン(かつてはシベリアンフォレストキャットと紹介されていました)が、NFCの祖先とも言われています。つまり似たような風貌を持つこの3種は親戚関係にあるんですね。

アメリカでNFCの繁殖が始まったのは'79年から、日本へやって来たのはその10年後の事でした。 よくNFCと比較されるメインクーンがCFAに認可されたのは'76年ですが、そのメインクーンに風貌が似ていたために、NFCが公認されるまでには、長い時間と愛好者の尽力が必要とされました。最初のブリーダー達のたゆまない努力によって'93年、CFAの認可が下りたのを最後に、今では全ての猫団体がNFCを公認しています。

NFCという種の歴史を振り返ると、彼らの故郷ノルウェーでSkogkatt(森の猫の意味)の本格的なブリードが始まったのは'30年代まで遡る事が出来ます。

NFCは厳寒の地で生き延びるための様々な特長を持っています。全天候型の厚いコートは、体温を保つための密生したアンダーコートと、雨風をはじくためのガードへアーの2重構造です。首回りの毛は胸元を豊かに覆い、首の後は短くなっています。体型はがっちりしており骨太で、後足は跳躍するために長めに出来ています。正三角形の頭部は寒さにさらされる面積が少ないようになっていて、同じ目的で鼻もストレートでがっしりした顎につながっています。大きめの耳は三角形の頭の形と合うようになっており、中は毛で覆われています。そして冷気から熱の損失を防ぐために若干頭部に傾斜しています。尻尾は長く太く、風や冷気から足を守るため胴のまわりを覆う事が出来ます。足にあるタフト(飾り毛)は雪の中で動くためです。大きく見開かれたアーモンド型の目は表情豊かで、目色については全ての色が認められ、グリーンゴールドが最もよく見られます。

森林に住むNFCは、木の幹やイバラ等で自然に櫛けずられ毛玉やもつれとは縁がないでしょう(サバンナの動物たちが草原を駆け抜け、その摩擦によっていつもピカピカしているように)。また彼らの逞しい足腰と四肢の厚い鉤爪は、長時間高い木の上で過ごすために発達したものです。まさに森の猫!‥‥思わず木から木へ跳び移る光景を想像してしまいますね。(笑)

でもNFCの魅力は容姿の美しさ以上に、その性格の良さにあると思います。見かけを裏切るほど愉快な性格の猫たちは皆それぞれに個性的ですが、人なつっこく、愛情深く活発で、いつでも人のそばにいたがります。(もちろんたまに意地っ張りもいて、直接的な表現のできない子もいますが、それはそれで実は人を恋しがってたりするのです。)ホントNFCは可愛くて面白いんですって!
by wegiecat | 2007-02-12 13:06
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